Project-01

IT 働き方改革

高品質なテレワーク環境を短期間で構築せよ。

Introduction

2020年、新型コロナウイルスの感染拡大により、世の中の多くの企業や団体にとってテレワークへの移行は急務となった。
安全で便利なテレワークシステムの構築は、社会における共通にして喫緊の課題。
そんななか、全国の交通を支える公共団体から「3ヶ月でテレワーク環境を構築したい」という相談が
NTTデータカスタマサービスに舞い込んだ。
高いセキュリティレベルとユーザーの利便性を両立したテレワーク環境を、短期間で構築する。
この難しいミッションに挑んだのが、ソリューション事業部のメンバーだ。
実現の鍵は、顧客やステークホルダーとどこまで「一体」となれるかにあった。

Member

  • R.N

    R.N

    2005年入社

    ソリューション事業部

  • K.H

    K.H

    2017年入社

    ソリューション事業部

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Question 01

取り組んでいるプロジェクトにおける
役割について教えてください。

コロナ禍で急務に!
社会インフラを守るべく
テレワーク環境を構築

  • R.N

    今回のお客様である公共団体の業務が滞れば、日本中の交通に支障をきたす事態となってしまいます。
    そこで、3ヶ月という短期間でいち早くテレワーク環境をつくり上げる必要がありました。
    お客様の扱う情報は極めて秘匿性が高いため、ハイレベルなセキュリティ対策は必須。
    さらに、テレワークのために新たな作業を行うことがないよう、ユーザーにとっての使いやすさも重視されていました。これらの条件をすべて満たすことは簡単ではありません。
    私はそんなプロジェクトにおいてマネージャーを務めました。
    K.Hさんを含めた4名のメンバーとともにシステム構成を検討し、お客様の理解を得るための提案を主導。
    ソリューションの開発元にあたるベンダーとも協力して、お客様のニーズに合わせたカスタマイズの相談や技術検討を行いました。

  • K.H

    テレワーク環境の構築には、まずはお客様の業務や既存システムを深く理解する必要があります。
    そのために私はお客様先に常駐し、多くの部門にまたがるユーザーをはじめ、既存システムに関係する複数の業者など、さまざまな立場の方と対話を重ねながらシステムを構築していきました。
    従来はVPNという技術を使うケースが一般的でしたが、その方法ではシステム構築までに時間がかかります。
    また、既存のアプリやクラウドサービスを活用すれば、セキュリティ面や利便性に課題が。
    そこで私たちが選んだのは、「XiFrame」というクラウド型の仮想化デスクトップ環境サービスです。
    実際のデータは社内に置いたままテレワークが可能という安全性に加えて、出社時と同じ環境でログインできる利便性も特徴。
    さらに、クラウドサービスなので新たな機器を設置する必要がなく、スピーディーな導入が可能でした。

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Question 02

苦労した場面と、その乗り越え方
について教えてください。

さまざまな困難も
「想い」を原動力に乗り越えた

  • R.N

    私たちがまず最初に直面した壁は、お客様がテレワーク環境で働くことを具体的にイメージできていないという点でした。
    それが明確にならなければシステムの構成が決まりません。
    そこで、「XiFrame」のサービス立ち上げを主導した社内のエキスパートに協力を依頼し、テレワーク環境を想定したデモンストレーションを早期に実施。
    お客様に画面操作を体験していただき、カスタマイズの要件を一つひとつ洗い出していったのです。
    ユーザーとなるお客様はさまざまな部署の方がいるため、業務内容に応じて使うシステムも異なります。
    そうした状況を踏まえて、システムを共通化する部分とそうでない部分を判断することも重要でした。
    プロジェクトを推進する上では、良いシステムを提供するという強い「想い」を持って関係者全員を巻き込む姿勢が求められました。

  • K.H

    システム要件の検討にあたり、実際にさまざまな部門のお客様に業務の様子を見せてもらい、必要なソフトとそうでないものを判断していきました。
    それは地道で膨大な作業。大変でしたが、お客様と協力しながら業務整理に近い部分にまで踏み込み、テレワーク環境で滞りなく業務を行っていただけるよう細部まで気を配りました。 また、お客様が使用していた既存システムの開発・運用はそれぞれに異なる業者が担当していたため、そうしたシステム業者との調整も苦労した点です。
    協力を依頼しても当初はなかなか動いてもらえませんでした。
    そこで、私たちの想いを丁寧に説明することに。
    「お客様のテレワークが実現しなければこの社会を維持できない。お客様と社会のために、より良いシステムを実現したい」。
    お客様からの後押しもあり、最終的には関係者全員の協力を得ることに成功しました。
    やはり「想い」が人を動かすのだと実感しました。

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Question 03

どのような部分に
やりがいを感じましたか?

お客様との「一体感」が
鍵であり喜びにもつながった

  • R.N

    当初は困難と思われたプロジェクトを無事に完遂できた理由は、何よりもお客様との「一体感」にあったと感じています。
    そうした信頼関係を築き上げ、お客様に満足していただけるシステムを構築できたことに喜びを感じます。
    お客様とコミュニケーションを図る上では、単純にお願いしたいことを伝えるだけでは不十分。
    その目的である共通のゴールに向けて、取り組むべき内容とその理由を示すことが重要です。
    人はつい目の前の問題にばかり目が向いて近視眼的になりがちですが、常に最終的な目的を中心に考える必要があります。
    その意識があるかどうかがプロジェクトの成否を分ける分岐点だと思うので、リーダーとして広い視野を持つことを心がけていました。

  • K.H

    お客様に寄り添う姿勢を徹底し、一体となって課題を解決したことで、スムーズにシステムをリリースできました。
    システム完成時にはお客様も大いに喜んでくださり、その姿を見て私も感極まりました。
    「K.Hさんとは別々の組織の人間ですが、こうして仲間となって一緒に仕事ができて本当にうれしかったです」。
    そんなお客様の言葉を聞けたことが何よりの喜びです。
    システムの完成後は導入支援としてユーザーに向けた説明会を開催し、ユーザーの意見を吸い上げてシステムの改善にも取り組みました。
    当社にはシステムの運用保守を専門とする部隊もあるため、リリース後のケアは得意領域。
    そこもお客様から高く評価された理由の1つだと感じます。

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Question 04

このプロジェクトを通して
どのように成長しましたか?

お客様と向き合い、
理解することで
未来に貢献していく

  • R.N

    改めて、ユーザーの業務を深く理解することが質の高いシステムを提供するための第一歩だと再認識しました。
    その点はK.Hさんたちメンバーの活躍によって成し遂げられた部分が大きく、彼らの頑張りに感謝しています。
    コロナ禍をきっかけとして世の中ではリモートワークの拡大が進みましたが、今でもリモートワークの導入に課題を抱えている企業・団体は数多くあると実感しています。
    そうした方々に向けて、私たちの強みである「寄り添う力」を最大限に発揮することで課題を解決し、ICT活用やDXを推進することでお客様の未来に貢献していきたいと考えています。

  • K.H

    プロジェクト全体を通じて「対話」の重要性を改めて学びました。
    私たちがつくるのはITシステムですが、そのためには多くの人を動かす必要があり、対話は欠かせない要素です。
    だからこそ、システム開発を行う人間にとってはITの知識を身につけることだけでなく、人と向き合う力・コミュニケーションスキルも重要だと考えています。
    また、今回は多くの課題に対して柔軟に対応することで「俯瞰する力」を成長させることができました。
    この経験を活かしながら、今後もシステムを通じてお客様に貢献できる人財へと成長していきたいです。

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記載された写真および原稿は取材当時のものです。