取り組み事例(SAWWAVE様)

驚異の無線通信技術でIoTの世界を切り開く
長距離・広域をカバーするDX Wi-Fi
SAWWAVE シン社長に聞くDX Wi-Fiの技術性能と韓国での取り組み事例をご紹介

SAWWAVE 様

取り組み事例(SAWWAVE様)

SAWWAVE 様

取り組み事例

はじめに

SAWWAVEは、2011年に韓国で設立し、韓国内外で20以上の特許技術からなる驚異的な無線通信技術(SOMPA ※)により、長距離かつ広範囲を1台でカバーできるWi-Fiアクセスポイントを展開しています。

日本国内では、株式会社NTTデータ関西が2019年より日本国内ディストリビュータとなり、当社はその特約店として、FY2020より販売を開始し、多くのお客様にご採用を頂いています。当社はNTTデータグループで唯一、全国に189ケ所の工事・保守拠点を持ち、システムやネットワークの構築からWi-Fi等のエッジの通信環境を含む端末の調達から設計・施工・保守までをワンストップでサービスを提供しています。

DX Wi-Fiは当社の事業ともマッチしており、今回、特別にSAWWAVE シン社長に当該Wi-Fiの特徴から韓国国内での展開状況等をインタビューしました。

※ SOMPA:Synchronized Orthogonal Multi-Polarization Antenna

SAWWAVE

DX Wi-Fiは、韓国では2011年に開発し、既に最新のAP‐2244‐Xまで数世代を経ていますが、
現在のビジネスの状況は如何ですか?

お陰様で韓国国内や日本を始め順調にビジネスが拡大しています。

製品発売当初は、公共施設や公園等特定の場所でのホットスポット的な利用を目的に公衆Wi-Fiを整備したいというニーズが多かったのに対して、昨今の韓国では自治体を中心に街をカバーする通信手段としてのニーズが多くなっています。

つまり、街全体にWi-Fiを張り巡らす通信環境としての利用となります。
SAWWAVE社 代表取締役 申 千雨(シン・チョンウ) 様

SAWWAVE社
代表取締役 申 千雨(シン・チョンウ) 様

DX Wi-Fiが通信手段として注目される理由は、どこにありますか?

DX Wi-Fiは、既にご存じのとおり、当社が国内外で多くの特許を持つ偏電アンテナ技術(SOMPA)により、電波強度を通常のWi-Fiアクセスポイントの4倍まで高める事に成功しています。

結果として、日本国内仕様では、屋外用で約300~400m、屋内用100~200mでかつ広範囲に電波を届ける事ができ更に高速であるというのも特徴となります。

また、アクセスポイントからは、45度づつアイソレーションした電波を出す事や電波の質の向上で、高速通信や霧・雨等の気象条件や反射にも比較的強いです。

DX Wi-Fiは、電波の物理帯域も非常に有効かつ効率的に使えるようですね?

電波は物理なので有限です。通常、広い場所をカバーしようとするとWi-Fiのアクセスポイントを大量に取り付けがちですが、それは電波干渉を多くする為、原理的には逆効果となります。

何度もいいますが、電波は有限の為、アクセスポイントが少ない方が良いのです。また、DX Wi-Fiは隣接する電波帯との干渉が非常に少ない事が、干渉に強く、高速通信を実現している理由でもあります。

つまり、不要発射波(スプリアス波)が少ない事も特徴で、質の良い電波を出しています。

一般のアンテナ

一般アンテナのスプリアス波イメージ

SOMPAアンテナ

SOMPAアンテナのスプリアス波イメージ

DX Wi-Fiを活用すると設備投資額等のTCOにも大きく影響しますね?

DX Wi-Fi
そのとおりです。

簡単にいうと通常のWi-Fiにより、アクセスポイントを多くして広範囲をカバーすると、Wi-Fiアクセスポイントの設備に加え、アクセスポイントまでの通信バックボーンを準備する必要があり、投資額はDX Wi-Fiを利用する場合に比較し大きくなり、かつ維持費用もかかります。

そういったTCO面でも評価頂いています。ただ、どこでもDX Wi-Fiがいいかというと、カバーする領域が狭い場合は、通常のアクセスポイントを使うなど、柔軟に設計する必要があり、そこはNTTデータカスタマサービス様のインテグレーション力だと思います。

5Gをみた時のDX Wi-Fiは、どういう存在ですか?

5Gは、通信キャリアの免許事業となり、公衆サービスとなります。つまりさまざまなお客様が利用する共用サービスとなります。逆に企業が所有する形でのプライベートネットワークである「ローカル5G」もありますが、どちらも免許事業であり設備コスト等も決して安くはありません。

Wi-Fiは誰でも利用できるという意味では、最も普及し手軽に使える非常に便利な通信手段となります。DX Wi-Fiは「手軽さ」に加え「長距離・広範囲を1台でカバーし高速通信が可能」という事が、5Gとも通常のWi-Fiアクセスポイントとも違うところです。

通信距離と速度においては、5Gに劣らない性能を実現しています。また、5Gの超高速データ通信を行うミリ波帯域は実質使い勝手の問題もあり、韓国でもサブ6帯が主流となり、Wi-Fi6規格もあり、ますます通信速度は同等になってきています。

IoTの普及という観点で、韓国でのDX Wi-Fiの活用状況は如何ですか?

韓国国内では、遠隔監視カメラの通信環境としてDX Wi-Fiが利用される事が当初は多かったです。

遠隔監視カメラとしては、企業に利用もありますが、河川や高速道路等の監視カメラ等の通信環境として利用されています。ただ、最近では、工場の生産現場での無人化や省力化の加速もあり、AGV(無人搬送機)の通信手段として利用や、工場や港湾クレーンの監視カメラ映像の通信環境としても利用され始めてます。

工場では、ホコリや油分、水分等、電波がもっとも嫌う環境が多く、DX Wi-Fiの電波性能が期待できるところです。また、地下埋設空間などでの利用についても検証等をしており、これまで通信環境の整備が不十分なところでの利用も徐々に始まると思います。

どちらにしても、韓国国内では従来の公共施設からスマートシティ領域へ、更に企業の工場内(工作機やAGV等)のRobotics領域から建設機械や港湾クレーン領域、珍しいところではドローン領域等、さまざまな利用が始まっています。

※ 日本国内では、電波の周波数により空中に向けた発射には規制があります。

DX Wi-Fi導入写真

SAWWAVE社提供

DX Wi-Fi導入写真

SAWWAVE社提供

DX Wi-Fi導入写真

SAWWAVE社提供

DX Wi-Fiをブリッジとして利用もできるのですね?

DX Wi-Fiブリッジ通信イメージ
そのとおりです。

DX Wi-Fi同士でブリッジした場合、日本国内の仕様において、500~1000mのブリッジ通信が可能となります。

通常のネットワークを引くと莫大なコストが必要ですが、大きく低減でき、例えば、工場と工場の間の回線としての利用も期待できます。

衛星通信と連携した難通信環境エリアへの提供ニーズはどうですか?

韓国国内においては、衛星通信と連携したWi-Fiによる通信確保は、これから進んでいく段階ですが、船舶などの分野では今後、確実に導入が進むと考えています。

日本国内を想定した場合、災害が多いことから、災害時の緊急通信手段を確保する非常時のインフラとしてのニーズがあると見込んでいます。

また、山間部の地域や工事現場などにおける、ポータビリティのある通信環境の整備においては、DX Wi-Fiが持つ長距離・広域への電波送信能力が求められることから、今後さらにニーズが高まると考えています。
DX Wi-Fi山間部での導入写真

SAWWAVE社提供

Wi-Fi7の規格がありますが、どう見ていますか?

Wi-Fi 5と6は、チャネル利用における制御方法が、TDMAとFDMAと大きく異なりましたが、W-Fi7では、変調方式が1024QAMと4096QAMと異なり、かつ、2.4/5/6GHzのMuli-Link Operationが可能となるが、今時点ではアクセスポイントのバックボーンの容量課題等もあり、実効的な効果がでるのはかなり先ではないかとみている。
当然、DX Wi-FiもWi-Fi7向けの開発を韓国内ではしている。

当社NTTデータカスタマサービス(株)への期待を聞かせてください。

早くからDX Wi-Fiの拡販に取組んで頂き有難うございます。

NTTデータカスタマサービス様は、ネットワークを始め自治体から企業まで、さまざまな規模のネットワークを全国規模で構築をされていると聞いています。DX Wi-Fiは、他のWi-Fiに無い特徴あるアクセスポイントとなり、これからの企業DX、IoT普及、更にスマートシティの時代では、必ず無線ネットワークが必要になり重要となります。

インテグレータとして、DX Wi-Fiを中心に利用環境に応じてさまざまなアクセスポイントを組合せお客様へ最適な環境を構築してほしいです。DX Wi-Fiは、必ずお客様の課題解決に役立ちNTTデータカスタマサービス様のビジネスにも寄与できると確信しています。