安心と利便性を両立し
教職員環境をフルクラウド型で実現
~ゼロトラスト環境と更なる教育DXの加速へ~
鈴鹿市教育委員会 様

三重県鈴鹿市は主体的・協働的な学びを推進し、「人づくり」を基盤とした持続可能な教育の実現を目指している。同市教育委員会は、2020年にいち早く教職員1人1台の ChromebookTM を導入し、教職員業務の効率化および継続的なシステム基盤の維持・向上に取り組んできた。
今回、契約満了を契機とし、新たなシステム基盤として採用されたのが、NTTデータカスタマサービスが提案する「フルクラウド型教育ICT基盤」である。同市教育委員会はこれを「利便性と安全性を両立したシステム」と評価しており、現在も継続的に進化を続けている。

校務系・学習系ともに、教職員は Chromebook 1台で業務を実施
導入の背景のポイント
- クラウド活用や教育データ利活用など、国の教育DX方針への対応が求められている
- 学校現場に残る「使いづらさ」の課題を改善しつつ、現場の影響を最小限に抑えた移行を実現したい
- 運用負荷の軽減と保守効率化を図りながら、変化する教育ニーズや技術動向への対応が必要
導入後の効果と成果のポイント
- 国の指針に準拠したゼロトラスト環境を実現!場所や端末に依存しない安全なアクセス制御を確保
- オンプレミスで構成していたシステムを含めフルクラウド化 次期基盤へ「止めない移行」を実現
- 教育委員会と運用事業者が連携し、現場の声や課題に対して迅速に検証・対応できる体制を構築
現行の利便性を活かしつつ
安定運用を目指す フルクラウド型 を選定

鈴鹿市教育委員会事務局
教育政策課
田中 氏
以前は「顔認証が通りません」という問い合わせが多く寄せられていた
鈴鹿市教育委員会事務局教育政策課の田中氏は、旧システムの課題の一つを、こう振り返る。前システムでは、セキュリティ確保のため端末へのログインに生体認証を採用し、オンプレミス型で構築していた。想定以上にログイン数が多く、システム停止による混乱を招いたこともあったという。「認証基盤をオンプレミス型で設計することには大きなリスクがある」として、安定稼働の確保が課題になっていた。
こうした背景を踏まえ、2025年、同市教育委員会は、NTTデータカスタマサービスが提案するフルクラウド型教育ICT基盤の導入を決定した。
「同社の提案は、 Google サービス群を中心とした環境構築の一方で、既存のWindows環境の利便性も残したハイブリッド構成をフルクラウドで実現するものでした。高度なセキュリティと利便性を両立しつつ、これまでのICT環境の特性を正確に把握した確実な移行・運用体制が敷かれていたこと、そして費用対効果にも極めて優れていた点を評価しました」と、選定の理由を説明する。
前述の認証に関する課題についての現状を尋ねると「 Google による多要素認証とすることで、オンプレミス構成時とは比較にならない信頼性を得られました。また、 Google SSO をフルに活用することにより、他システムへのログインについて時間短縮の効果が得られ学校現場からも喜びの声をいただいております」と確かな手ごたえを語る。
導入したシステムの概要

トラブルにも真摯に対応
“泥臭いまでの姿勢”に芽生えた信頼

鈴鹿市教育委員会事務局
教育政策課
澤田 氏
電話1本で構築部隊と運用部隊がシームレスに連携し、課題に対してワンチームで全力で解決してくれた
運用開始当初、ある学校において、同時期に60~70人の職員が特定ファイルへ一斉にアクセスしたことで動作遅延が発生し、職員会議に影響を及ぼす想定外のトラブルが発生した。
澤田氏は「この際のNTTデータカスタマサービスのリカバリー対応には大変感謝している。連絡ツールや電話で密に連携しながら問題を解消し、早期に正常化を実現してくれた対応力は非常に印象的だった」と評価する。学校現場にとって重要な時期において、迅速な対応によりトラブルを収束させたことが、結果として大きな信頼につながった。
現場の実情を踏まえた、ハイブリッド環境での”最適解”
旧システムで抱えていた課題を解決し、教職員の利便性とセキュリティを同時に向上させることができた
導入から半年が経過し、鈴鹿市教育委員会は本システムの効果に高い満足感を示している。
田中氏は、「本市のように、学習端末は Chromebook が中心だが、校務にはMicrosoft製品も活用する『ハイブリッドな環境』において最適解を模索している自治体や、クラウド環境への移行を目指す組織にとって有効なモデルとなる」と評価する。
また、澤田氏も「クラウド化により、学校からプリンターと端末以外の機械をほぼなくすくらいのことができる点は大きなメリット」とその効果を称賛した。さらにNTTデータカスタマサービスについては、トラブル対応を通じて培われた信頼を背景に、「現場の課題を泥臭く解決してくれるパートナーを求める組織にとって非常に適している。チャレンジ精神をもって最後まであきらめず対応してくれる『粘り強さ』のあるチーム」と評価している。
そのうえで「導入時の経験を通じて、教育現場特有の難しさへの理解も深まっているはずであり、その経験を生かした、運用負担の軽減につながる“攻めの提案”に今後も期待している」と述べており、伴走型パートナーとしてのさらなる価値創出に期待を寄せている。
Chromebook は Google LLC の商標です。
