名寄市立大学において事務局教務課は、本学すべての情報システムの運用や管理、導入を担当。また、学生が履修する授業カリキュラムやシラバスの作成など、授業全般の業務も担う部署である。
「新型コロナウイルスの影響により、全学生が通学できない状態に。そこでオンライン授業を実施するためリモート環境の整備が急務でしたが、当時はネットワークブート型を使用。大学に来ないと学内と同じPC環境を利用できなかったのです。そういった事情から、どこにいても各自の端末から学内と同じ環境にアクセスできるデスクトップ仮想化(VDI)型に切り替えることにしました」。そう語るのは、情報システム業務を一手に担う教務課 主査の伊藤敏勝氏。
「もちろん、変更した理由はそれだけではありません。前システムの課題としては、経年劣化によってサーバーのアクセススピードが低下したり、クライアントや仮想環境のOSをアップデートしていくうちに容量が肥大化したり、サーバーへの負荷が次第に多くなっていました。当初、コンピュータ室への移動とPCの起動時間を合わせても5分以内には授業が始められていましたが、3~4年が経過すると、その合計時間が倍の10分もかかっていたのです」と、同氏は続ける。
また、教務係 係長の山本太一郎氏は、コンピュータ室を利用する授業の担当教員からの声について言及。「『PCが立ち上がるまでの時間が遅く、大事な授業時間が削られてしまう』というクレームが耳に入ったこともあり、早急に改善しなければならないタイミングだったのです」と語る。
「ケアの未来をひらき、小さくてもきらりと光る大学を目指す」を理念に、栄養や看護、社会福祉や保育といった専門職に就くことを希望する人材を育成する、北海道名寄市にある公立大学の名寄市立大学。対人ケアを中核とする専門職の養成を担い、道内を中心に数多くの卒業生を輩出している。
それゆえ、実習やゼミといった対面授業を重要視しているが、新型コロナウイルスの蔓延に伴い、多くの教育機関が見舞われたオンライン授業の問題に直面。もともとコンピュータ室の使用機器の経年劣化によって授業に支障をきたしていたこともあり、従来のネットワークブート型からリモートでも接続可能なデスクトップ仮想化(VDI)型へとシフト。NTTデータ カスタマサービスが提案するDaaSプラットフォーム「Nutanix Frame(ニュータニックス フレーム)」を導入した。 導入後は、学生や教員のリモート学習に寄与するだけでなく、自宅から学内サーバーにアクセスできるようになり、職員のリモートワークも可能になった。今や、学生にとっても教職員にとっても新たな学び方・働き方を実現するサービスとして大きな期待が寄せられている。
コロナ禍の影響と授業への支障を受け、システムをネット
「Nutanix Frame」の導入により、システムの運用や
「Nutanix Frame」を活用するために、伊藤氏は現状の課題や改善点から見た期待を述べた。
「予算の都合上、今のところ授業で必要分の同時接続ライセンスしか契約していないため、現状は一部の学生のみリモート接続の利用を許可しています。将来的にすべての学生や教職員に利用してもらうことを踏まえれば、ユーザーやグループに応じて選択できるようにしたいですね。いずれにしても、ライセンス数は増やしていく必要があると思うので、それが機能していくことに期待しています」。
「現在の1年生は最初からNutanixを利用してもらっていますが、2年生以上の学生は途中から使い始めたので、前システムと比べてどんな部分が使いやすいか、使いづらいか。また、どんな機能が追加されれば使いやすくなりそうかをアンケートで確認してみたいですね。そうしたデータを踏まえつつ、将来的には学生にリモート接続を提供できたらと思っています」と期待を語った。
NTTデータ カスタマサービスでは、学習環境を取り巻く環境が変化する現在において、今後も「Nutanix Frame」の効果的な活用方法を提案することで、より効率的なシステムの運用・管理をサポートしていきます。
それゆえ、実習やゼミといった対面授業を重要視しているが、新型コロナウイルスの蔓延に伴い、多くの教育機関が見舞われたオンライン授業の問題に直面。もともとコンピュータ室の使用機器の経年劣化によって授業に支障をきたしていたこともあり、従来のネットワークブート型からリモートでも接続可能なデスクトップ仮想化(VDI)型へとシフト。NTTデータ カスタマサービスが提案するDaaSプラットフォーム「Nutanix Frame(ニュータニックス フレーム)」を導入した。 導入後は、学生や教員のリモート学習に寄与するだけでなく、自宅から学内サーバーにアクセスできるようになり、職員のリモートワークも可能になった。今や、学生にとっても教職員にとっても新たな学び方・働き方を実現するサービスとして大きな期待が寄せられている。
現状と課題
- 前システムの経年劣化でサーバーへのアクセス速度が低下
- 授業にも影響してしまうほどのPCの起動時間の遅さ
- PC教室でしか利用できないネットワークブート型
導入後と効果
- PCの起動時間の改善
- 学生や教員がリモートからでも利用可能
- 職員がいつでもどこでもアクセスでき、学内のシステム管理の負担を軽減
コロナ禍の影響と授業への支障を受け、システムをネット
ワークブート型からVDI型へと更改
「Nutanix Frame」の導入により、システムの運用や
管理がリモートですべて可能に
2022年4月に、VDIシステムにDaaS「Nutanix Frame」を導入してからおよそ4カ月。現在、学生や教職員が利用する物理PCのOSは、WindowsからLinuxのUbuntuに変更し、VDIにアクセスするための端末として活用している。
伊藤氏は次のように語る。「まだ導入して間もないこともあり、学生や教職員はまだ操作に不慣れな部分があります。利便性についての真の評価はこれからだと思いますね。ただ、私個人としては確実に使いやすさが高まったと実感しています。今までのシステム管理はサーバー室に移動しなくてはなりませんでしたが、今は自分のデスクに専用端末を置き、そこでシステムの運用や管理ができるようになりましたからね。明らかに効率的になりました」。
小さいお子さんがいる山本氏は、リモートワークが可能になったことへの喜びを口にする。「妻と共働きのため、子供の体調が優れず、妻の仕事の都合がつかない時は、私が自宅で面倒を見るケースがあります。その際、従来のネットワークブート型であれば自宅から学内のPC環境にアクセスできませんでしたが、VDI型に切り替わったことで在宅でも仕事しやすい環境が整ったのは助かりましたね。個人情報の問題がクリアになれば、非常時に安心してリモートワークができるようになり、周りのスタッフにかける負担も最小限に抑えられるはずです」。
「また、今は時勢柄あまり多くはないですが、出張の機会が増えてくると利便性をさらに実感できるのではないかと思っています」と、新たな働き方への期待も口にした。
今後期待していること
「Nutanix Frame」を活用し、より利便性の高い環境へ
「予算の都合上、今のところ授業で必要分の同時接続ライセンスしか契約していないため、現状は一部の学生のみリモート接続の利用を許可しています。将来的にすべての学生や教職員に利用してもらうことを踏まえれば、ユーザーやグループに応じて選択できるようにしたいですね。いずれにしても、ライセンス数は増やしていく必要があると思うので、それが機能していくことに期待しています」。
「現在の1年生は最初からNutanixを利用してもらっていますが、2年生以上の学生は途中から使い始めたので、前システムと比べてどんな部分が使いやすいか、使いづらいか。また、どんな機能が追加されれば使いやすくなりそうかをアンケートで確認してみたいですね。そうしたデータを踏まえつつ、将来的には学生にリモート接続を提供できたらと思っています」と期待を語った。
NTTデータ カスタマサービスでは、学習環境を取り巻く環境が変化する現在において、今後も「Nutanix Frame」の効果的な活用方法を提案することで、より効率的なシステムの運用・管理をサポートしていきます。
お客様情報
住所 | 北海道名寄市西4条北8丁目1番地 |
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沿革 | 1960年 名寄女子短期大学 開学(家政科設置) 1981年 家政科に栄養・家政専攻課程設置 1984年 家政科に児童専攻課程設置 1990年 市立名寄短期大学に名称変更、男女共学化、 生活科学科に名称変更 1994年 看護学科設置 2006年 生活科学科(栄養専攻・生活科学専攻)、 看護学科の学生募集停止 市立名寄短期大学 生活科学科児童 専攻を児童学科に名称変更 名寄市立大学 開学(保健福祉学部 栄養学科、看護学科、社会福祉学科設置) 2008年 市立名寄短期大学を名寄市立大学短期大学部に名称変更 2016年 名寄市立大学短期大学部児童学科の学生募集停止名寄市立 大学 保健福祉学部に社会保育学科を設置 2017年 名寄市立大学短期大学部を廃止 |
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