新講義用ネットワークの構築からスマートフォンを使った講義支援まで、トータルに提案するパートナーとして。

-金沢学院大学様-

 1946年の創立以来、北陸地区を代表する私立総合大学として発展し続けている 金沢学院大学様。 経営情報学部をはじめ、文学部、美術文化学部、スポーツ健康学部の4学部8学科の構成で、それぞれの専門性を活かし、地域社会との連携を推進している。
 2012年度からは、近年のIT環境の変化に対応するため「スマートフォンのビジネス活用」をテーマにした新講義を開講。 NTTデータカスタマサービスは、新講義用ネットワークの構築から運用保守、講義支援まで、システム導入にとどまらないトータルなソリューションを提供。 ビジネスの最前線で活躍できる人材輩出に貢献するために、学内環境の充実を図っていく。

導入前の課題

  • スマートフォンを取り入れた新しい講義を開講したい
  • 「スマートフォンのビジネス活用」をテーマに、学生に柔軟な知識を身につけさせたい
  • 学内サーバとスマートフォンを連携させた演習環境を構築したい

導入後の効果

  • 5GHz帯を利用した新規Wi-Fi用ネットワーク環境の構築
  • 演習用グループウェアサーバの構築
  • システム導入後の講義支援

情報通信ビジネスの最前線に触れる新講義システムを構築

写真(左):金沢学院大学 経営情報学部長 教授・博士(工学) 阿手 雅博 氏、写真(右):金沢学院大学 経営情報学部 教授・博士(工学) 桑野 裕昭 氏

写真(左)
金沢学院大学 経営情報学部長
教授・博士(工学) 阿手 雅博 氏

写真(右)
金沢学院大学 経営情報学部
教授・博士(工学) 桑野 裕昭 氏

 あらゆるビジネスシーンや生活シーンにおいて、今後ますます重要なツールとしての活用が期待されるスマートフォン。 スマートフォンの登場により、時間や距離にとらわれない双方向のコミュニケーションが可能になり、 情報を気軽にどこへでも持ち歩けるようになった。 その一方で、情報漏洩のリスクに対するユーザーのセキュリティ意識の向上も大きな課題となっている。
 金沢学院大学・経営情報学部長の阿手雅博教授は、スマートフォンを活用した新講義システムの導入に至った経緯を次のように話す。 「情報通信技術の発達により、現在は大変便利な社会になっています。 しかし、企業経営という側面からは、会社やその社員が情報を漏らしたり、紛失したりという事態はあってはならないことです。 そのような組織は社会的信用を失うばかりでなく、ステークホルダーにも多大な損失を及ぼします。 こういったリスクは、残念ながらまだ一般には身近な脅威と認識されていないのが現状といえるでしょう。 スマートフォンをはじめとする次世代情報端末が日常生活に急速に浸透しつつある今、その利用法だけでなく、 脅威について啓蒙することも情報教育に携わる我々の社会的責任の一つと考えています。 そして、学生たちが実際のビジネスの現場でスマートフォンを活用するためのノウハウを学び、 即戦力として活躍できるITスキルを身につけられる機会として、新講義システムの導入を決めました」

教員と学生の利便性を向上する新講義用のネットワーク環境充実のために

ビジネスでの利用を想定しスケジュールやグループウェア機能の操作を実習

ビジネスでの利用を想定しスケジュールやグループウェア機能の操作を実習

 今回導入したのは、「スケジュール管理のためのグループウェア」「FTPサーバを利用した課題作成・提出システム」 「仮想マシンに接続してPCを遠隔操作するリモートシステム」の3つのシステム。 専用のスマートフォンから学内の施設約20ヶ所に設置されたアクセスポイントを経由して授業用の無線LAN(Wi-Fi)に接続し、 これらのシステムを利用できる。スマートフォンの機種は、NTTドコモ社製の「Galaxy」を採用。 学生は、新規購入時に大学から購入代金の一部援助を受けることができる。 2013年度以降は他キャリアの機種導入についても検討される。
 「既存の学内無線LANは2.4GHz帯を使っていますが、今回はセキュリティ面を重視して5GHz帯を利用した授業専用の学内ローカルネットワークを構築していただきました。 導入前は不安もありましたが、様々な場面を想定した現地調査が行なわれ、とくに大きな問題はありませんでした。 私たちの疑問に対しても迅速な調査と回答をいただけたので安心してお任せすることができました。 また、講義内容や教材のご提案など、システム面以外でもきめ細かく対応してもらえたことはとてもありがたかったです。 教員が講義に集中できる環境でスタートできたので、学生からも『これまでセキュリティについての認識が甘かったことを理解できた』 『スマートフォンをビジネスで使うためのノウハウを得られた。今後に活かしていきたい』など、前向きな意見が多く寄せられました」と経営情報学部の桑野裕昭教授。

講義支援を通して、システムのさらなる有効活用へ

一般向け公開講座の講師支援も充実

一般向け公開講座の講師支援も充実

 新講義システムの導入に伴い、2012年前期に「スマートフォンのビジネス活用」をテーマにした講義が開講。 全15回の講義が行われた。NTTデータカスタマサービスは特別講師としても協力し、 一般向けの公開講座では「ICT(情報通信技術)がもたらす便利な社会とその裏に潜む情報セキュリティの脅威」という題材で、 最近のコンピュータ技術の進展に伴う危険性や対策等について講演を行った。
 「新講義を開講するにあたって、これまでは携帯電話の延長線上のものとしてプライベートユースの認識しかなかった学生たちに、 ビジネスにも利用できる情報処理機器としてのスマートフォンの可能性にできるだけ早い段階で気付いて欲しいという思いがありました。 個人所有のスマートフォンやタブレット端末を業務に利用する『BYOD』というスタイルが最近注目されていますが、 疑似的にでもビジネスの現場を意識した使い方を学ぶことで知恵が蓄積されているのを感じます。 ゼミではJavaでアプリケーションを作成する学生も出始めているので、今後は自作アプリケーションによるデータ共有など次のステップに入っていくでしょう。 講義で学んだことからスマートフォンの新しい可能性に気付き、それを自分たちで形にしていくという良い循環が生まれています」と桑野教授。

創造性豊かな人材の育成を目指して

シンクライアント見学:新しい技術も積極的に検討している

シンクライアント見学:
新しい技術も積極的に検討している

 「本学では、ビジネスパーソンに必要な知識・技術を学び、将来、多くの分野で即戦力として社会に受け入れられる、創造性豊かな人材の育成を目指しています。 そして、経営や経済の仕組みを学問的に理解するだけでなく、最先端の技術を使ってビジネスの現場で活躍できる知恵を身につけて欲しいと考えています。
 とくにこれからの時代に社会人として活躍するためには、自ら問題を発見し、解決策を創造し、的確な意思決定をすることが必要不可欠です。 当然、スピードも求められますから、短時間で効率よく情報を集め、精査して活用できる能力を高めることがますます重要になってくるでしょう。
 今回、NTTデータカスタマサービスさんのご協力もあり、我々のそうした思いをひとつ実現することができました。 次年度はさらに一歩踏み込んだ講義を提供するために準備を進めています。 また、将来的には、インターネット回線まで拡張した講義の幅出しやパソコン教室のシンクライアント化など、教員と学生の利便性をさらに向上できる環境を整えていきたいと考えています。NTTデータカスタマサービスさんには、今後もITを生かした新しい技術の積極的な提案とともに、大学と一緒になって取り組んでくれるパートナーとして期待しています」(阿手学部長)。

金沢学院大学 システムイメージ

お客様情報

金沢学院大学

住所 石川県金沢市末町10
沿革 1946年 私立金沢女子専門学園設立(金沢市出羽町)
1950年 金沢女子短期大学開学
1952年 金沢女子短期大学高等学校開校
1987年 金沢女子大学(文学部)開学
1995年 大学を金沢学院大学に名称変更し、男女共学化、経営情報学部を開設
2000年 美術文化学部開設
2006年 学園創立60周年を機に教育理念
   「創造」制定
2011年 学科改組により、スポーツ健康学部開設
ホームページ http://www.kanazawa-gu.ac.jp/
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お客様事例:金沢学院大学 [2ページ:1,666KB]

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