保守実績を活かし、大規模なパソコン教室更改を実施。
ICT環境構築から操作サポートまで対応。

-加古川市教育委員会様-

 兵庫県南部の播磨灘に面し、播磨平野を貫流する加古川河口に広がる豊かな自然に囲まれた加古川市。海岸線には、国内有数の鉄鋼工場があり、播磨臨海工業地帯の一翼を担っている。一方、内陸部では伝統を生かした特色のある地場産業が営まれている。
 加古川市教育委員会では、地域や学校の実態に即した学校教育の情報化を推進するため、段階的なICT環境の整備を進めている。その一環として、平成25年度に大規模なパソコン教室更改を実施。NTTデータカスタマサービスは、加古川市内学校園での保守対応の実績を活かし、小中学校18校のICT機器の更改を行った。今後も教職員、児童・生徒双方の視点に立ったサポート体制で、さらなるICT環境の充実に取り組んでいく。

ご依頼内容

  • 既存ネットワーク環境を維持したまま、短期間で集中的にパソコン教室の更改を行いたい
  • 適正・確実な保守体制を構築したい

提案

  • 各学校のネットワーク調査を行い、パソコン教室の更改・運用をサポート
  • 夏休み期間でPC約800台+サーバ18台+その他周辺機器の更改工事を実施
  • 効率的な管理体制を構築するため、各学校のネットワーク調査を行い、パソコン教室の更改を実施

柔軟かつ発展性のある情報教育環境を整備

加古川市教育委員会 教育総務課 芝本 正氏

加古川市教育委員会 教育総務課
 芝本 正氏

 加古川市内学校園におけるICT環境の整備計画について、加古川市教育委員会・教育総務課の芝本正氏は次のように話す。
 「情報通信技術が急速に発展し新しい形のコミュニケーションが生まれる中、今や小学生でもインターネットなどを活用するのが当たり前の時代となっています。そうした環境において、子どものうちに情報通信技術を主体的に活用でき る能力を身につけることは、ますます重要になっています。
 そのため、時代に沿った小・中学校の情報教育環境を継続して維持管理し、情報活用能力を育成することは、社会の様々な変化に対応していくための基礎・基本として必要不可欠なことであると考えています。また、情報の中には犯罪、暴力、人権侵害などの違法なものや不適切な情報もあり、それらから子どもたちを守る必要もあります。そのため、情報モラルを扱うことで、必要性や責任について考える機会を設けることも重要なことです。
 加古川市教育委員会では、各小・中学校に児童生徒用PC40台、教員用PC1台、サーバ1台をセットにしたパソコン教室の整備を計画的に進め、平成16年度には全校の整備が完了しました。NTTデータカスタマサービスさんには、これまでも各学校のネットワーク環境や端末の保守を担当していただいてきましたが、今回の大規模な機器更新のタイミングでも、パソコン教室更改に伴う機器導入をお願いすることになりました。」
 今回のパソコン教室更改にあたっては、約800台のPC入れ替え作業と約300台のOS再インストール・再設定作業を完了することが求められており、過密なスケジュールが一番の課題となった。
 「事業者の選択は入札で行いましたので、最終的には金額で決定されました。ただ、今回の更改は作業台数が多いだけではなく、市内に点在する18の学校で実施しなければならないため、NTTデータカスタマサービスさんも大変だったと思います。ですが結果的に、学校の教育活動等に支障をきたすことなく整備を完了することができ、こちらの要望をクリアしていただけたので非常にありがたかったです。」と芝本氏は話す。

現場に負担をかけず、スムーズな移行を実現

加古川市教育研究所 岡本 智裕氏

加古川市教育研究所
岡本 智裕氏

 各学校の実態を把握して、現場の業務に影響が出ないように、ネットワーク環境を維持しながら更改を行うことも大きなポイントであった。長年の保守経験に基づき、事前の調査を的確に行ったことで、現場に負担をかけることなくスムーズな移行を実現した。
 加古川市教育研究所の岡本智裕氏は「システム導入時は教育委員会で統一したネットワーク環境を全校に構築していましたが、導入後に新たに登録した機器が多数あり、それに伴う設定変更などで、こちらで把握している台帳とは異なる部分も少なからず出てきていました。そうした状況を事前に把握した上で、実態に沿った更改をしていただいたので、すごく手間はかかったと思います。保守の面でも一度きちんと整理しておきたかったので、今回それが出来たことはとても助かりました。更改後の各学校からの要望にも細やかに対応してくださいました。今後もICTを活かした新しい提案やサポートを引き続きしていただきたい」と話す。

より効率的な学校運営を支えるために

40 台のノートパソコンを整備した小学校のパソコン教室

40 台のノートパソコンを整備した
小学校のパソコン教室

小学校向け学習支援ソフト「ジャストスマイル」を導入。児童の発達段階に応じて活用している。

小学校向け学習支援ソフト
「ジャストスマイル」を導入。
児童の発達段階に応じて活用している。

 日々変化する学校教育の現場においては、様々な課題に柔軟かつ迅速に対応できるサポート体制が求められる。NTTデータカスタマサービスは、平成17年度から9年間にわたり、そうしたニーズに幅広く対応してきた。
 「私自身も教員として働いていましたので、授業の準備や校務処理、部活動、生徒指導など、先生方が多くの業務を抱えて多忙な状況にあることは承知しています。そうしたなかでネットワーク環境やパソコンに不具合が生じたときに、電話1本で解決できたり、修理対応をしてもらえるというのはものすごく助かるんです。加古川市には、小学校28校、中学校12校、特別支援学校1校、幼稚園20園の計61学校園がありますが、多いときで月に百数十件のお問い合わせが寄せられます。また、トラブル対応だけでなく、業務の進め方やパソコンの使い方などについてもアドバイスをいただけるのはとても有難いです」と岡本氏。
 また、加古川市教育委員会における保守対象物品は約4,000機種に及び、各学校で導入された機種も随時追加されるが、それらの設定等のサポート等を対応しているのもNTTデータカスタマサービスである。
 「パソコン、プロジェクター、プリンターなど、学校では多種多様な機器を使っています。機器ごとに保守の連絡先が違うと、どこに連絡すればいいのかを調べるだけでも時間が取られてしまいますので、ICT機器のことに関しては、窓口を1本化させてもらいました。現場の先生方からすれば『ここに連絡すれば何とかなる』ということで、安心感は大きいと思います」と岡本氏。
 保守対応だけでなく、今回の更改で学習支援ソフトとして「ジャストスマイル」を導入しているが、そのような新規ソフトウェアの更新時などには、現場で有効に利活用されるように教職員向けの実演講習会の支援も行っている。
 NTTデータカスタマサービスは、これからも情報教育環境を支え、より効率的な学校運営のために高品質なサービスを提供していく。

加古川市教育委員会 情報教育環境サービスイメージ

お客様情報

加古川市教育委員会

住所 兵庫県加古川市加古川町北在家 2000
加古川市内の学校園数
(平成25年5月1日現在)
小学校:28 校 / 559 学級 / 15,326 人
中学校:12 校 / 243 学級 / 8,195 人
特別支援学校:1 校 / 26 学級 / 66 人
幼稚園:20 園 / 86 学級 / 1,494 人
ホームページ https://www.city.kakogawa.lg.jp/soshikikarasagasu/kyouiku/
(外部サイトへ移動します)

お問い合わせ

お気軽にお問い合わせください。

この導入事例をPDFファイルでご覧いただけます。

お客様事例:加古川市教育委員会 [2ページ:853KB]

※PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Reader が必要となります。

関連商品

この導入事例をご覧の方は
こちらの商品も見ています。

関連事例

この導入事例をご覧の方は
こちらの事例も見ています。