クラウド型BEMSサービスが東京工業大学の「キャンパススマートグリッド」に採用されました

2012年12月 4日

NTTデータカスタマサービス株式会社

 ~「RemoteOne®~節電・省エネサービス~」をベースに「IEEE1888」でオープンなプラットフォームを構築~

 国立大学法人 東京工業大学(以下:東工大、学長:三島良直)では最先端の環境エネルギー技術の研究を行うために、本年4月に環境エネルギーイノベーション棟(以下:EEI棟)を竣工しました。地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出を約60%以上削減し、しかも棟内で消費する電力を自給自足できるビルとして設計されています。
 NTTデータカスタマサービス株式会社(代表取締役社長:佐々木康志)の節電ソリューションである「RemoteOne®~節電・省エネサービス~」は、EEI棟における太陽光システムの発電状況や既設の講義棟の電力情報などのエネルギーデータ、空調システムの電力情報・気温・状態監視など、異なる通信プロトコルで動作している環境を「IEEE1888」を活用したクラウドプラットフォームにおいて統合化・最適制御する「東工大キャンパススマートグリッド」に参加します。
 「RemoteOne®~節電・省エネサービス~」は経済産業省における「BEMSアグリゲータ」にも採択されており、今後もM2Mクラウド技術を活用し、お客さまのさらなる省エネに貢献していきます。

【システムの特徴】

1.IEEE1888を活用したプラットフォーム
 IEEE1888プロトコルとは、スマートグリッド向けに策定されたIP上で動作するアプリケーションプロトコルです。それぞれのビルや施設内にはフィールドバスと呼ばれる物理ネットワークが存在し、その特性に応じてBACnet,LonWorks, Modbusなどの通信方式が採用されています。IEEE1888によってこれらの通信方式の違いをゲートウェイ(GW)によって吸収(変換)しながら、統合化されたオープンプラットフォームを構築します。
2.空調システムなどのクラウド制御
 既設のパッケージエアコンなど空調システムに対して、運転状況の収集、空調機の発停(ON/OFF)や温度設定をWeb経由で行う機能や、外気温度や吸い込み温度に対して各空調機の輪番運転を行う機能など、M2Mクラウド技術によって様々な制御機能を実現します。
空調システムなどのクラウド制御

【(参考)EEI棟の特長】

EEI棟の特徴
  • 地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量を約60%以上削減
  • 高効率な設備の導入とその効率的運用による省エネルギー化を徹底することで、棟内で消費する電力の自給自足を実現
  • 南面/西面/屋上すべての壁面に高密度に設置した4,570枚の太陽電池パネルによる発電(再生可能エネルギー)と、不足分を補うための燃料電池(化石エネルギー)を組み合わせた複合型の高効率分散型発電システムを導入
  • 地震エネルギー吸収ブレースを【籠】のように建物外周に配し、直下型大地震にも耐えうる高い耐震性能
  • これら多くの先進設備と耐震構造を有する本研究棟の都市景観への調和
  • ※?「RemoteOne」は日本国内におけるNTTデータカスタマサービス株式会社の登録商標です。
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