自社開発の「PRORIZE(R) DCサーバ」を用いたシステム基盤構築・運用サービスを提供

~データセンターにおける節電と10年間の長期保守を実現~

2011年5月11日

NTTデータカスタマサービス株式会社

株式会社NTTデータ
NTTデータ先端技術株式会社


 株式会社NTTデータ、NTTデータ先端技術株式会社、NTTデータカスタマサービス株式会社の3社は、自社開発の「PRORIZE(プロライズ) DCサーバ」を用いたシステム基盤構築・運用サービスを9月に提供開始します。このサービスは、今回開発した専用設計のサーバ「PRORIZE DCサーバ」を用いることで、データセンターにおける節電ニーズとお客様からの長期保守のニーズに応えるシステム基盤を提供するものです。
 「PRORIZE DC サーバ」は直流給電方式に対応しており、従来の交流給電方式に比べて10%以上電力を抑えることができ、データセンターにおける節電を実現します。
 また、お客様が抱える「EOSL(End of Service Life)(注1)」問題の解消を目指し、「PRORIZE DCサーバ」とオープンソースソフトウエア(OSS)とを用いてシステムを構築することにより、ハードウエアまで含めたシステム全体の保守サービスを長期的・安定的に提供することが可能となります。これにより10年間の長期保守を実現します。
 NTTデータ、NTTデータ先端技術、NTTデータカスタマサービスは、当サービスの提供により、システムの省電力化や長期保守に貢献していきます。
 

【背景と概要】

 近年、クラウドシステムの増加などに伴いデータセンターにおけるサーバ台数は増加し、また、サーバ機器の処理能力向上に伴い消費電力や発熱量も増加しており、データセンターの冷却や省エネが大きな課題となっています。特に、関東エリアにおいては長期的に電力不足が心配される中、節電による環境負荷の低減がさらに求められています。そのためには、省電力CPUなどの部品を使用したサーバ機器の採用や、仮想化技術による機器の統合とともに、システムをトータルで省電力化する必要があります。
 一方、システム開発・保守について、NTTデータは2008年より、システム基盤構築ソリューション「PRORIZE」を提供し、高品質・短期間でのシステム開発を実現してきましたが、お客様からは、ソフトウエアだけでなくハードウエアまでシステム全体を一貫した長期保守のご要望が増えており、「PRORIZE」で提供する範囲をソフトウエア領域のみでなく、ハードウエア領域までカバーする必要があると考えていました。
 そこで、NTTデータでは、NTTデータカスタマサービス株式会社(注2)と共同で「PRORIZE DC サーバ」を開発しました。さらに、NTTデータ先端技術株式会社(注3)の「DC12V SERVER RACK SYSTEM」を合わせたソリューションにより、システムの省電力化に貢献します。

【PRORIZE DCサーバの主な特徴】

「PRORISE DCサーバ」は、「DC12V SERVER RACK SYSTEM」と組み合わせることで12V直流給電対応が可能な省スペース型のサーバです。オプションの共用電源ユニットを導入することで従来の交流給電にも対応し、システムが多く稼働する現行のデータセンターでも活用できます。またPRORIZEの提供範囲を領域まで拡大し、ソフトウエアからハードウエアまでシステム全体を一貫した10年間長期保守を実現します。NTTデータの総合クラウドサービス「BizXaaS(R)」(注4)にも適用し、プライベートクラウドにおいてさらなるコストメリットや長期安定運用を実現します。


PRORIZE DCサーバ(試作機)
図1.PRORIZE DCサーバ(試作機)
1. 様々な給電方式に対応し、システム全体での省電力を実現
「PRORIZE DCサーバ」は、「DC12V SERVER RACK SYSTEM」と組み合わせることでシステム全体の省電力が行えます。また共有電源ユニットを変更することで、直流給電にも従来の交流給電(AC 200V/100V)にも対応ができるため、既存データセンターを活用しながら、今後の直流給電対応を見据えた省電力に向けての取り組みを進めることができます。
2. 高集積、省電力、データセンターでの使用に必要十分な機能
「PRORIZE DCサーバ」は、1Uに2ノードの構成であり、42Uのサーバラックに最大84ノードを搭載可能です。また設置に必要な床面積が小さいため、搭載するサーバラックの選択の自由度が上がります。CPUは2ソケットまで、ネットワークは冗長化された2系統、障害通知機能を持った構成のため、データセンターやクラウドシステムでの利用に必要十分な機能を有しています。
3. 10年間長期保守
 お客様にシステムを長期間ご利用いただくために、オープンソースソフトウエア(OSS)を採用するとともに、「PRORIZE DCサーバ」でシステム基盤部分を仮想化させてクラウドとして提供することにより、10年間の長期保守を実現いたします。「PRORIZE DCサーバ」の長期保守実現にあたっては、NTTデータグループでの保守作業に高い実績のあるNTTデータカスタマサービスと共同で、部品のライフサイクルの影響が少なくなるよう、製品企画から保守フローまでトータルデザインを行っています。

【「DC12V SERVER RACK SYSTEM」とは】

 従来のサーバ機器の電源部は、交流(AC)で受電し、内部で直流(DC)に変換して(図2)、サーバ内にあるマザーボードに供給します。また、データセンターに設置する無停電電源装置(UPS)は、入力された交流電流を直流に変換して蓄電し、蓄電池からの直流を交流に再度変換して出力します。このような交流と直流の変換は、変換損失が発生、また、その際放出される熱の冷却設備が必要となり、システム全体では大きなエネルギー損失につながります。
 そこで近年、高電圧の直流電流を直接サーバ機に給電をする、高電圧直流給電方式が検討されています。高効率な方式ではありますが、高電圧の直流電流を安全に受けられる電源ユニットを備えるサーバ機器を用意する必要がありました。
 NTTデータ先端技術では、高電圧直流電流をシステムラック内の集中電源ユニットで安全な電圧まで下げることで、サーバ個別での高電圧直流対応を不要とする方式を開発しました。(図3)。安全かつ高効率な直流給電を実現しつつ、従来の交流給電に比べ、直流給電でのシステム全体の電力効率は10%以上改善します。

図2.従来型の交流給電方式
図2.従来型の交流給電方式
図3.「DC12V SERVER RACK SYSTEM」を用いた直流給電方式
図3.「DC12V SERVER RACK SYSTEM」を用いた直流給電方式

【PRORIZEとは】

 PRORIZEとは、これまで、システム構築のたびにシステム基盤の設定・検証を行っていたものを、信頼性の高いシステム基盤の組み合わせをあらかじめ設定・検証し共通化したオープンシステム向けソリューションです。これにより高品質な基盤を短期間で構築することができます。

【今後について】

 NTTデータ社内、およびNTTデータグループ内の主要システムにおいて、電力総量規制対策の1つとして7月から「PRORIZE DCサーバ」の試行導入を行い、それを経て9月の本格展開を目指します。


  • (注1)?EOSL(End of Service Life)・・・製品へのサポート等が終了する期限。それ以降は、その製品に不具合が生じてもサポート等が受けられない。
  • (注2)?NTTデータカスタマサービス株式会社は、NTTデータのグループ会社の1つであり、NTTデータが構築したシステムでの工事・保守・運用に高い実績をもった会社です。
  • (注3)?NTTデータ先端技術株式会社は、NTTデータのグループ会社の1つであり、オープン系のITシステム基盤に関する技術力の高い会社です。
  • (注4)?BizXaaSとは、NTTデータがご提供する総合クラウドサービスです。
  • 「PRORIZE」「BizXaaS」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

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